お話のつづき 映画マイ・エレメント

こんにちは、広です。

いつも道しるべをご愛顧いただき有難うございます。

今日は9月9日、重陽です。

まだまだ暑くて菊を鑑賞・・・という訳にはいかないこの頃ですね。

長々と書いていた映画マイ・エレメントの考察を、本日は9の数字よろしく(タロットでは9:隠者)今までを内包する総まとめにして書いて行きたいと思います。(ネタバレが含まれますのでご注意くださいませ)

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さて、エンバーの体験は8の蠍サインの領域にやって来ました。

ここでは蠍サイン問題が横たわっています。

・父の意志であるお店を継ぐべきかどうか(継承問題)

・エレメントを超えてジェイドの気持ちを受け入れるかどうか(より深いパートナーとの問題)

・自分の価値観を変えるかどうか(自己変容問題)

共通するのは、自己を変容させるかどうかという問題です。

火のエレメントのエンバーとしては、この蠍の位置はアバージョンかスクエアとなります。

しかし、蠍は水象サインでありながら、火星が支配星(冥王星も)でもあるのです。

水の感情を溜めて行く性質と、火の精神性を求めて上昇していく性質が反応する場です。

火のエンバーと水のジェイド。

その反応は、ジェイドが小さな鍵穴から滑り込んできた時に始まり、

熱に蒸発という形で変化して、再び凝縮という形で水に戻る事で決定づけられたようです。

ジェイドの体の形状の変化がそのままエンバーの心の変容をなぞっている様に見えました。

ジェイドのその決死の行為は、そのまま水の哲学です。

蠍サインで活性化する水の感情。その感情に火をつけるのはエンバー。

分かり合いたい対象に、体ごと飛び込んでいく事も、

常識の壁を打ち破ってでも果敢に挑む事も、

変えられないものなんてないという哲学を持つのが、変幻自在である水なのです。

蠍サインには、往々にして優しく感傷的な水のイメージを覆す、こんな激しい一面があるのです。

タロットでは13:死神が対応します。

古い自分が死に、新しい自分に生まれ変わるプロセスを歩き始めるところとなります。

次に来るのは射手のサインです。

共に新しい自分への変容して行く道を歩み出すエンバーとジェイドは、

射手の象徴の通り、より高い精神性を求め、自身の中の神なるものを探しに行く航海へ出発します。

エンバーにはエンバーなりの宝典、ジェイドにはジェイドなりの宝典を求めて旅立つのです。

そこで高度な技術を学び、物語はエンドロールへと移行していきます。

射手のサインはタロットでは14:節制が対応します。

より高きものを得て、自分の内部に自己生殖させていく、変容のプロセスが穏やかに進行して行くところとなります。

この物語は、次に来るエンドロールが、山羊、水瓶、魚を1つのタームとして、その後の様子を描いています。

山羊サインでは、作品をお土産に持って帰るエンバーから、自分の天職に出会え、社会での自らの居場所を獲得した様子を連想させられます。

タロットでは15:悪魔が対応します。悪魔とはいえ、ここでは表や公、一社会人として、自分を律し仕事を頑張るイメージです。

そして、エンバーとジェイドの2人が揃って現れる事から、公の関係性(土星)=結婚かな?という事も連想します。

次のサインは水瓶です。

エンバーの父母は、仲間達にお店を譲り(現役は山羊、引退後は水瓶)、悠々自適に仲間と過ごす様子も描かれています。

山羊と水瓶の間にはタロットでは16:塔のカードを挟みます。エンバーのお父さんは、今まで積み上げて来たキャリアやお店を譲ります。

この事は、それまで積み上げた価値観を手放す事も示唆しているようです。

そしてその後に来る17:星が水瓶サインに対応します。

それは、自由であり、友であり、未来です。

最後に来るのは魚のサインです。

エレメント間の垣根が段々と曖昧になって行き、それぞれのエレメントを流動的に受け止め会って行く人々の様子・・・そんなふうに感じられました。

タロットでは18:月が対応します。

新しいエレメントシティの黎明を感じさせるような、まだ先の事はわからないけれど、しばらくそのまま手探りで進んでいく、本能のまま導かれて行くような雰囲気です。

ここまでで映画マイ・エレメントの本編のお話は終了となります。

もし・・・このお話につづきがあったらどうなるのでしょうか?

とても私的な空想なのですが・・・

タロットの19:太陽、20:審判、21:世界を挟んで2巡目のサインへ進んでいきます。

(19:太陽は太陽、20:審判は火星・冥王星等諸説あり、21:世界は土星に対応します)

太陽では、エンバーの仕事が認められる事や、子供が生まれるのかもしれません。

審判では、今まで眠らせていた様々な才能や経験が掘り起こされる決定的な出来事が起き、それを機に、更なる確信を持ち、エンバーの意思の下に使っていくのかも知れません

世界では、今までの様々な出会いや偶然から成るこの瞬間に感謝するような、調和を感じる流れとなるのかも知れませんね。

そしてまた春分点から2巡目が始まるのです。

2巡目の1(牡羊サイン)は13。エンバーは抜きん出た才能をもつカリスマのガラス工芸作家になり、社会で活躍する事となるかもしれませんね。

2巡目の2(牡牛サイン)は14。エンバーの作品や生き方はエレメントシティに浸透して行き、エレメントの垣根を超えた結婚や共同作業などが、世の中を変えて行く。そしてそれがエンバーの確信となるかもしれませんね

2巡目の3(双子サイン)は15。エンバー自身の確信を世の中に押し出して行く。

エレメントを超えた繋がりある生き方はいいものだよ、と世間に対して発信して行くのかもしれませんね。

こうして人々の生活は続いて行く、2巡目、3巡目と続いて行くのかも知れません・・・そんな空想のつづきを占星術・タロットで想像してみました。

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大変長くなりましたが、お読みいただきましてありがとうございました。

西洋占星術ってなに?

タロットでどんな事が見れるの?

そんなご質問のお答えの一助となれば嬉しいです。

それでは皆さまよい週末を。

ありがとうございました。

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