こんにちは。広です。
いつも道しるべにご来店下さいましてありがとうございます。
昨夜は私事ながら、一昨日よりもスーパームーンをはっきりと見る事ができました。
完全な満月から10時間ばかり過ぎていた昨夜見た月は、ハッキリと雲間から湧き出るように月の虹彩が輝いていて、
それはそれはとても美しく、
月のモエティー(光が届く範囲)は、こうして遙か昔から、目視で見てとれたそのまんまなのだろうな、と感動しました。
セパレートして行く土星との角度が、その時丁度目視でモエティーの2倍の距離感。
13度くらい・・・実際調べて見ると、本当に13度くらい。
普段、星空を記号と数字に変換した自動計算の画面で見ているのですが、
現実のこの瞬間の星空を眺める事によって、風の情報(ソード)だけで処理していた事に、土の現実感(ペンタクル)と水の感情(カップ)が連動するのを感じられました。
物質で出来ているこの世の中、現実感や五感をないがしろにしてはいけないですね。。
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さて今回も映画マイ・エレメントのお話のつづきです。(ネタバレが含まれますのでご注意下さいませ)
蟹のサインで突如登場したジェイドは、これもまた水のグランドトラインをぐるぐる回している完全な水人間の様です。
ジェイドの登場によって、今まで当たり前であまり気に留めていなかった火と水の人種の違いや境界線が浮き彫りにされ、エンバーの感情が激しく揺れます。
果たして自分の世界はファイヤータウン(火の住む隔離されたエリア)だけなのだろうか。
自分とは何者なのだろうかという問いを抱えたまま、火のエレメントは自動運転で次の獅子へと進みます。(蟹はタロットでは7:戦車に対応します)
5番目のサイン獅子では、私事ながら思わず膝を打つシーンを見ます。
それは、エンバーが砂を集めてガラス球を作り、内側から息を吹き込み、球の内側にガラスの花を作るシーンです。
獅子は火のエレメントの不動サインです。
そこで獅子らしいサインの哲学を表現して見せるのです。
獅子は創造的・芸術家肌なサインですが、魚のそれとは幾分違って、
自分らしく再創造していく(既存の砂を一度溶かして自分好みの作品を作る)事にあります。
そしてそれは自分が世界の中心であり、自分の個の作品である事(ガラスの球の中心から自分の息=スピリットを吹き込む)なのです。
それを見たジェイドは感動します。
何故なら、ジェイドは共感や均質に混じり合った世界で生きて来たのですから、エンバーの個のスピリットや情熱に触れた驚きは、それまで30度のアバージョンだったからです。
(自分の中にある情熱や本能と向き合う獅子は、タロットで8:力が対応しています(ウエイト版))
その次に来るのは6番目の乙女です。
獅子のサインで、他でもない自分の情熱と向き合ったアンバーは、ジェイドの住む家に招待され、家族に紹介されます。
ファイヤータウンとはまるで勝手の違う水の世界に驚き、そしてその違いを受けいれようとします。
それは、環境と呼応して行く6であり、乙女のサインらしい自己調整の場面であり、
考える、分析する、この自分にどんな可能性があるのか省みる、熟考する場面となっています。(タロットでは9:隠者に対応します)
そんな中、突如アンバーにガラス芸術のお仕事の話が舞い込んで来ます。
偶然にも突然舞台が変化する瞬間、チャンス到来です。(タロットでは10:運命の輪が対応します)
6番目の乙女と7番目の天秤の間に偶然のチャンスが到来する事で、運命は動き出すのです。
7番目は天秤のサインです。
エンバーの社会デビューの時期でもあり、ジェイドとの1対1の関係が連動する場面です。
それは2つに1つの判断を下す必要を迫られている場面でもあります。
家業を継いでファイヤータウンに留まるのか、
広い世界に出て、自分の可能性を試して見るのか。
そしてその根底にある問題は、
真実か偏見か?
根っこの部分では、ジェイドとの関係とも繋がっています。
(タロットでは11:正義のカードが対応します)
それを乗り越える解決策は、次の蠍のサインで示される事となるのです。
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今回も長くなってしまいましたが、お読み頂きまして有難うございます。
私個人のフィルターで観た映画マイ・エレメント。
解釈はこれが正しいなどというものは無いと思っています。
この世の中にある多様性のうちの1つ、そしてエンタメだと思って読んで頂ければ幸いです。
あともう1回、お話はつづきます。
そして、道しるべで皆さまにお会いできる事を楽しみお待ちしております。